ドキュメンタリーDVD■「悲しき雄ライオン ~王交代劇 9年の記録~」 - ライオンDVD・本

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ドキュメンタリーDVD■「悲しき雄ライオン ~王交代劇 9年の記録~」

今回はこちらの素敵なDVDをご紹介します。
その名も、『悲しき雄ライオン ~王交代劇 9年の記録~』 !!

そうです、このDVDは、
あるライオンの群れを9年間も取材したその記録なのです♪

そしてタイトルの 「悲しき」 という部分と
パッケージの写真から漂うライオンの哀愁・・・。

百獣の王ライオンの本当の姿をぜひ知ってください!

   
 ■NHKスペシャル 悲しき雄ライオン ~王交代劇 9年の記録~ [DVD]
   ドキュメンタリー
   ケンメディア (2009年5月)   

このDVDを買おうかどうか迷っていた頃、Amazonの商品詳細に書かれてある
10行くらいのあらすじを読んだだけで私は泣いてしまいました(笑)

百獣の王ライオンのオスは、強くて怖いもの無し!
狩りはメスがするからオスは寝ているだけ、ハーレムを作って悠々自適!
なんていう印象を持っている方も多いと思いますが、実際はそうでもありません。

ボスになれるオスなんてほんの一握りで、
その他多くのオスたちはメスとはご縁のない生活なのです。

ライオンのオスは生まれた群れを3歳になるまでに追い出されます。
メスはずっと群れに残ります。

そして群れを離れたオスは 放浪ライオン (ノマド) となって、
他の若いオスとともに放浪生活を始めます。
それは他の強いオスの縄張りをさまよい歩くとても危険な生活の始まりです。

強いものだけが生き残れる厳しい自然界では飢えに苦しみ、
1年以内に命を落とすものも少なくはありません。
そして生き残り、力をつけて強くなったノマドはいつか他の群れのボスを倒し、
その群れをのっとるのです。
(参考:「雄ライオンはただの怠け者なんかじゃない!!~放浪の雄ライオン ノマド の苦闘~」)

でも、群れのボスを決めるのは意外にもメスたちなのです。
どんなに強くてもメスたちに認められなければボスになることはできません。

メスたちに気に入られようとひたすら下手に出るオスライオンたち。
パンチされて顔に痛々しい傷を負っても、反撃することもありません。
「な、なんでそんなことするんだよ?」 とでも言いたげな悲しい顔で見るだけなのでした。

厳しい自然界を生き延びて、強くなって、メスに気に入られて、
そうしてやっと手に入れた「群れ」。

群れを手に入れてボスになったらそれからは悠々自適な生活が待っているのかと思いきや、
そうはいきません。
辛い放浪生活のあとやっと手に入れたボスの座。
でもその生活も長くは続きませんでした。

そんなオスライオンたちの物語です。


そしてこのDVDに登場する、取材班が9年間も密着したという群れ。
以前にこのブログでも紹介した
「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」 の「ライオン新王誕生」 の群れと同じでした。

 ■ダーウィンが来た!生きもの新伝説DVDブック 9号[雑誌]
  朝日新聞出版 (2010年10月)


まあ製作が同じNHKさんだからなんですが。
ということは、この両者で内容がかぶっている部分もまぁまぁあります。
でも今回の 「悲しき雄ライオン」 で興味深かったのは、
新しいオスがボスになろうかとしている時にとったメスたちの行動です。

この部分は 「ライオン新王誕生」 の時にはさら~っと流されていたのですが、
「悲しき雄ライオン」 では詳しく見ることができました。

ここから下はかなりネタバレがありますので、
詳細を知りたくない方は見ないようにしてくださいね!


なんと、群れのメスたちは2つのグループにわかれていました。
赤ちゃんを連れた子育て中のメスのグループと、
子どものいない大人のメスだけのグループの2つです。

子どものいないメスたちは早く群れにボスを招き入れたいので、
縄張りのあちこちに尿をかけたり、うなり声をあげたりして、
まわりのオスライオンたちを呼び寄せようとします。
そして近づいてきたオスライオンがボスにふさわしいかどうか品定めをします。

しかし、子育て中のメスはそれとは違う行動をとります。
彼女たちは赤ちゃんを連れてオスライオンのこない所へ隠れました。

普通ライオンの群れに新しいボスが誕生すると、
その新しいボスは前のボスとの間に生まれた子どもを殺してしまいます。

これは、メスは子育てをしている間は繁殖行動をしようとしないので、
新しいボスがメスに自分の子を生んでもらう為に行う少々残酷な行動です。
子どもがいなくなればメスはまた子どもを産める状態になるのです。

なので今回の群れの子育て中のメスたちは、
子どものいないメスたちと行動を共にはできません。
考え方が違う両者は2つにわかれてしまいました。
一度わかれてしまった群れは二度と元には戻らないそうです。

子育て中のメスたちは、
それぞれが生後数ヶ月の赤ちゃんをオスに見つからないように岩陰などに隠します。
ですがやがては新しく君臨したボスに見つかってしまい殺されてしまいました。

そして赤ちゃんライオンが一頭もいなくなってしまったメスたちのグループの中に、
たてがみのまだ未熟な2歳の子どものオスが1頭だけいました。
しかしこの子もやがてくる運命を悟って、自らこの群れを出て行きました。
いつまでも群れに残っていたら、新しいボスにやられてしまうかもしれません。

冒頭でも触れましたが、
ライオンのオスは生まれた群れを3歳になるまでに追い出されます。
ボスにライバルとみなされるからです。

そして群れを離れたオスは 放浪ライオン (ノマド) となって、
危険な放浪生活を始めます。

群れを去るまだまだ幼い2歳のオス、それを見送る母と親戚たち。
この後姿がたまりませんでした(涙)

ライオンの魅力は 「強さ」 はもちろんのこと、
それとは反対にどこか物悲しいところにあるのでしょうか?

このDVDに特典として収録されている映像 「雄ライオンの里帰り」。
すごく興味深いタイトルですよね。
その内容ですが、一度は群れを出て行った放浪中の息子が、
怖いお父さん (この群れの前のボス) がいなくなった今、
友人(放浪仲間)を連れて1晩だけ群れに帰ってきたというもの。
そんなことってあるんですね♪ この映像にはかなり和みました~(´∀`)

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